【大学生が本気で挑む】農業サークルの活動内容とは?学生農業モデルの確立を目指して

日常

こんにちは!
福井県立大学で農業を学んでいる、雑草大好き草男です。
将来は農業でしっかりと生計を立てていきたいと考えており、日々、畑と向き合いながら勉強と実践に励んでいます。

今回は、私が所属している農業サークルでの活動内容と、これから目指している“大学生農業モデル”についてご紹介したいと思います。


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サークル紹介:ほぼ“兼業農家”の大学生集団!

私たちの農業サークルは、農学部の学生を中心に構成されており、現在ではなんと約40人ものメンバーが在籍する大所帯に。
特に今年は新入生が20〜30人も加入してくれて、一気ににぎやかになりました!

活動の内容は本格的で、現在お借りしている農地は50a(アール)ほど。実際に作付けしているのは約15〜20aですが、これでも学生団体としてはかなり大規模だと思います。
まさに“週末兼業農家”と呼べるレベルまできています。


栽培している作物の一覧

現在の主な栽培作物は以下のとおりです:

  • サツマイモ(安納芋・シルクスイート・紅はるか):約500~600株
  • ジャガイモ(メークイン・男爵):約500~600株
  • ニンジン:畝長650m以上
  • ネギ:育苗に失敗気味ながら10箱分から定植チャレンジ中
  • スイカ・メロン・カボチャ・トマト
  • 水耕栽培:メロンとトマト(サークル外プロジェクト)
  • 試験区画:トウモロコシ・ゴーヤ・キュウリなど

来年はさらに手つかずだった10aの区画も活用して規模を拡大する予定です!


現在の課題と展望

課題①:農機具が足りない

現在は農機具が十分に整っておらず、管理機をホームセンターで借りたり、某農機具メーカーさんからトラクターをガソリン代だけでお借りしたりと、やりくりしている状況です。

機械の導入(特に管理機)が今後の生産効率アップの鍵です。

課題②:販売の仕組みづくり

生産量が増えてきたことで、販売先の確保が急務です。現在考えているのは:

  • 学校近隣の高校との契約販売
  • 地域の食堂との定期納品
  • 産直市場への出荷
  • **オンラインショップ(EC)**の立ち上げ ←いま私が構築中!

一部はうまくいっているものの、どうしても野菜が余ってしまう現状があるため、販路の多様化を進めていきます。


大学生が農業をやる意義とは?

農業の平均年齢が70歳を超える中で、私たち若い世代が農業に飛び込むことには大きな意味があると感じています。
それが“学生週末農業プロジェクト”の始まりです。

週末だけでも農業に取り組める環境を作ることで、

  • 農業を「自分の選択肢の一つ」にできる
  • 農学部以外の学生にも農業に触れる機会を提供できる
  • 若者による新しい農業スタイルを提案できる

そんな目的を持って、私たちの農業サークルは活動しています。


農業をもっと“身近”にするためには?

農業に対して、「なんか難しそう」「大変そう」「よくわからない」というイメージを持っている学生は、正直めちゃくちゃ多いと思います。
実際、僕自身も農業を学ぶ前までは、テレビでしか見たことがない世界でしたし、「農家になる=一生大変」みたいな漠然とした印象がありました。

でも、実際に畑に出て、土に触れ、自分たちで作った野菜を食べてみると、すべてがひっくり返りました。
めちゃくちゃおもしろい。
自然と向き合って、考えて、育てて、収穫して、人に届ける。
これはまさに“自分で人生をつくっていく感覚”なんです。

だからこそ、農業をもっと“身近な選択肢”にしていくことが、これからの時代に必要だと思っています。


農業を選択肢にすら入れてもらえない現状

たとえば、経済学部や教育学部、情報系の学生が「農業をやってみようかな」と思っても、きっかけがなければ一生その選択肢は浮かびません。

いまの大学教育では、農業という選択肢があまりにも遠すぎるんです。
市民農園を借りてみようにもお金がかかるし、農家さんのところに行くにもコネがない。
農学部の学生でさえ、「農業やる=ハードルが高い」と感じている人が多いのが現実です。


農業体験を“当たり前”にする場をつくる

だから僕たちが目指しているのは、農業体験をもっと気軽に、もっと身近に、もっと当たり前にできる場所をつくること。

たとえば週末だけ畑に行って土いじりする「学生週末農業」というプロジェクトは、まさにその第一歩です。
がっつり就農するんじゃなくていい。
週1回でも、月に2回でも、農業に触れてみる。
それだけでも「農業っておもしろいかも」と思える人が、きっと増えるはずです。

「体験」が「共感」につながり、「共感」が「選択肢」になる。
そうやって農業のイメージを変えていくことが、今、求められていると感じています。


農業に触れるハードルを、僕たちが下げる

農業をやりたくても、始め方がわからない。
でも、僕たちがその“入り口”をつくれたらどうでしょうか?

  • 週末にふらっと参加できる畑作業
  • SNSでのリアルな農業発信
  • ECサイトで自分たちの野菜を販売する体験
  • イベント出店や地元食堂とのコラボなどの実践活動

そんな“農業を知れる場・触れられる場”を学生自身が運営することで、農業の門を広げる存在になれると思っています。


農業をもっと“普通の選択肢”に

将来の進路を考えるときに、「就職か、農業か」。
そんなふうに、農業が“ありえる選択肢”として一緒に並ぶ社会にしていきたい。

農業は「閉ざされた世界」じゃなく、
もっと開かれたフィールドで、
もっと自由で、柔軟で、若くて、おもしろい。

そのことを僕たち大学生自身が証明していくことが、農業の未来を変える一歩になると信じています。


最後に:この経験を未来の自分へ

私は将来、新規就農を視野に入れています。
そのためにも今、実践を通じて学び、地域とのつながりを作り、発信力を磨いておくことが重要だと考えています。

最近ではテレビなどメディアへの露出も少しずつ増えてきており、知名度を活かした販売・共感の輪を広げていきたいです。


まとめ

農業は決して“年配の方だけの仕事”ではなく、私たち若者にもチャンスがあります。
そしてその第一歩は、「農業に触れる環境を自分たちでつくること」。

今後もサークルの仲間たちと一緒に、福井の地で“稼げる農業”のモデルづくりを進めていきたいと思います。

これからも「草男」として、農業や雑草、地方の農業経営についての情報をどんどん発信していきますので、よろしくお願いします!

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