【雑草食レポ】スベリヒユを食べてみた!驚くほど美味しい万能雑草

雑草
葉は多肉質だ

こんにちは、草男です。
今回は、畑や道端でよく見かける**スベリヒユ**を実際に食べてみたお話です。
ただの雑草と思っていたら大間違い。爽やかな酸味とシャキシャキ感がクセになる、立派な“食材”でした。


スポンサーリンク

スベリヒユってどんな雑草?

基本情報

  • 学名Portulaca oleracea
  • 分類:スベリヒユ科スベリヒユ属
  • 原産地:熱帯地域とされるが正確には不明、今や世界中に分布
  • 花期:7〜9月頃、小さな黄色い花を咲かせる

夏になると畑や庭、アスファルトの隙間など至るところに生える、多肉質で地面を這うように伸びる雑草です。
肉厚の葉は光沢があり、ぷっくりと水分を含んでいます。乾燥や高温にも負けず、真夏でも元気に繁殖します。

全体像
葉は多肉質だ
地表を這うように生える

スベリヒユは「食べられるスーパーフード」

スベリヒユは「雑草」として知られていますが、実は昔から世界各地や日本でも食用として活用されてきた野草です。山形県では「ひょう」と呼ばれ、ゆでてからし醤油で食べるのが一般的だそうです。日本全国どこにでも生えている、まさに雑草界の常連ともいえる存在ですね(笑)。

栄養価も高く、ビタミンやミネラルが豊富に含まれているため、夏場の栄養補給や美容にも役立ちます。沖縄では「ニンブトゥカー」と呼ばれ、葉物野菜が不足する夏の食材として重宝されてきました。また海外でも、トルコやギリシャでサラダにして食べる習慣があるなど、国際的に親しまれている野草です。

さらに、園芸用の「ポーチュラカ」という品種もありますが、こちらも食べられるそうです。※私はまだ食べたことがありませんが

スベリヒユは雑草でありながら食卓にも上がる、ユニークで魅力的な植物だといえます。

  • オメガ3脂肪酸(青魚に匹敵する含有量)
  • ビタミンA、C、E
  • カルシウム、マグネシウム、鉄分
    が豊富で、「野生のサプリメント」と言ってもいいほど。
    日本でも古くは山菜の一種として塩漬けや味噌汁に利用されてきました。

実際に採ってきた

ある日の畑で、作物の株元にびっしりと生えていたスベリヒユを見つけました。
「どうせ抜くなら食べてしまおう」ということで、その場で収穫。
採取時のポイントは以下です。

  1. 若い芽を選ぶ(茎がやわらかく、葉が小さいものが美味しい)
  2. 花が咲く前がベスト(咲くと茎がやや硬くなる)
  3. 排気ガスや農薬の影響が少ない場所で採る

私は農業サークルで管理している畑のものを収穫して食べてみることにしました。畑で採れたものなら安心して口にできますし、ちょっと得した気分にもなりますね。


調理方法:サッと茹でてポン酢

今回はもっともシンプルで失敗しない「ポン酢和え」に挑戦しました。

手順

  1. スベリヒユをよく洗う(泥や虫を丁寧に落とす)
  2. 沸騰したお湯で30秒〜1分ほど軽く茹でる
  3. ザルにあげ、冷水で冷やして色止め
  4. 水気をギュッと絞る
  5. 食べやすい大きさに刻み、ポン酢をかける
茹でる
ポン酢であえる

実食レポ

まず驚くのはその食感。
噛んだ瞬間にプチッと弾けるような歯触りと、ほんのりとしたぬめり。
味はクセがほとんどなく、ほんのり酸味を感じる爽やかさ。ポン酢との相性は抜群で、いくらでも食べられます。

「これ、居酒屋で出てきても違和感ないな…」というレベル。
夏の暑い日、キンキンに冷やしたビールのつまみに最高です。

ポン酢は「旭ポン酢」がおすすめ!」  関西人御用達の逸品です。



他の食べ方アイデア

スベリヒユは応用範囲が広く、こんな料理にも使えます。

  • 味噌汁:ワカメの代わりに入れると、ぬめりが味噌とよく絡む
  • 天ぷら:カリッと揚げると酸味がまろやかになり、クセがなくなる
  • おひたし:醤油やごま油でシンプルに
  • 漬物:塩漬けや酢漬けにすれば保存食に

実は、炒め物にしても美味しく、豚肉やニンニクと合わせると立派なメイン料理になります。


栄養面のメリット

  • オメガ3脂肪酸:血液サラサラ効果、生活習慣病予防
  • ビタミンC:美肌・免疫力アップ
  • ミネラル類:骨や歯の健康維持に役立つ
  • 低カロリー&食物繊維:ダイエット中にもおすすめ

市販の野菜に比べても栄養価が高く、しかも無料。これほどコスパのいい食材はなかなかありません。


駆除する場合は?

スベリヒユは美味しい反面、繁殖力が非常に強いです。放置すると畑を覆い尽くし、作物の生育を妨げます。
駆除方法は以下の通り。

  • 手で抜く:根が浅いので比較的抜きやすい
  • マルチや防草シートで覆う:発芽を防ぐ
  • 発芽前除草剤を利用(作物に影響のないものを選ぶ)

ただし、食用にする分だけ残しておくのもおすすめです。

スベリヒユの駆除方法についても、また改めて詳しく記事を書く予定です。ただし、手っ取り早く対処したい場合は除草剤を使うのも一つの方法です。おすすめの除草剤をまとめた記事がありますので、ぜひそちらもご確認ください。以下のリンクからチェックできます。

【2025年最新】除草剤おすすめ10選|効果が高くて安全!使い方・選び方・雑草ごとの対策も解説


まとめ

スベリヒユは、見た目はただの雑草でも、実は栄養価が高く、世界中で愛されてきた食材。
サッと茹でてポン酢をかけるだけで、驚くほど美味しい一品になります。
もし畑や庭で見かけたら、捨てずに一度食べてみてください。
「雑草は敵」という概念が少し変わるかもしれません。


関連記事

ちょっと一言

今回も記事を読んでいただきありがとうございました。
ただいま夏休み中ということで、雑草の写真をたくさん撮りためています。これまではスマホで撮影していたのですが、最近は少し型の古い一眼レフを導入して、写真のクオリティを上げてみました。自分でも「ちょっとブログらしい写真になってきたかな」と感じています。これからも正確な情報をお届けしつつ、丁寧で面白い記事作りを続けていきます。どんどん雑草の記事を増やして、自分の糧にしつつ、皆さんのお役にも立てるよう頑張っていきたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました