【雑談コラム】雨が降らない…水不足が稲作に与える影響とは?2025年の異常気象を考える

農業


みなさん、お久しぶりです。
最近、ちょっと更新が滞っておりまして、すみません……。

大学や農業サークルの活動、それからメロンの水耕栽培プロジェクトなんかでバタバタしており、気づけばもう7月も終わり。
やっと少し落ち着いたので、今日はひさしぶりに「雑草ドットコム」らしい、少し雑談形式のコラムを書いてみたいと思います。

さて、みなさん。

最近、雨降らなくないですか?
「なんか今年、めっちゃ晴れてるけど、これヤバない?」って、周りでもちょくちょく話題になってます。


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カムチャツカ半島の地震と、水不足と。

まず、驚いたのが今日のニュース。
カムチャツカ半島沖でマグニチュード8.8の大地震

もちろん水不足とは直接の因果関係はないかもしれませんが、自然の力というのは本当に予測がつかないものです。そして、地震・台風・干ばつ――あらゆる災害が、日本の農業に影響を与えているのもまた事実。

いま全国的に、水不足がじわじわと深刻化してきています。


出穂期(しゅっすいき)に雨が降らない…稲にとっては死活問題

今ちょうど、日本の稲作では「出穂期(しゅっすいき)」という大事なタイミングを迎えています。
これは、イネが花を咲かせて実をつけるための直前のステージ。いわば「稲の一番がんばりどき」。

福井県では「ハナエチゼン」が出穂期に。

この時期には、適度な水分と気温がとても大切。
水が足りないと、

  • 穂が出にくくなる
  • 受粉がうまくいかず籾(もみ)が空っぽになる
  • 米粒が小さくなる・割れ米が増える

といった問題が出てきます。つまり、米の品質と収量がガクッと落ちるリスクが高まってしまうのです。


福井県の現状と全国の動向

私が今住んでいる福井県では、幸いにも一部地域を除いて、まだそれほど水不足の影響は見られていません。
用水路にもそれなりに水は流れていて、農家さんもなんとかやりくりしている印象です。

でも、全国に目を向けると、

  • 宮城県の鳴子ダムの貯水率は0%に
  • 断水を行う自治体も
  • 梅雨期間の降水量は平年より少なく 北陸で記録的な少雨

といったように、かなり厳しい状況が続いています。


このままではどうなる?2025年産の米への影響

もし、このまま水不足が続けば、

  • 収穫量の減少
  • 等級の低下
  • 価格の上昇

といったことが現実味を帯びてきます。

特に価格面では、米価が高騰する可能性もあると見られています。
これまでも円安や肥料代の高騰で農業コストは上がり続けていましたが、ここに「水不足」が重なると、もう本当に踏んだり蹴ったり。
食卓への影響も無視できなくなってくるかもしれません。


雑草との関係は?

ちょっと話を「雑草ドットコム」らしく戻しましょう。
実は、水不足の年というのは、雑草にとってはチャンスだったりします。

というのも、稲の育ちが悪くなって隙間ができると、そこにイボクサやオモダカ、クログワイなどの湿地性雑草が入り込んでくるんです。
さらに、農家さんが水の管理に手いっぱいになると、除草対策が後回しになることもあります。

つまり、「水不足」と「雑草爆発」はセットで起きる可能性があるということ。
雑草魂、侮るなかれです。


今後どうなる?秋以降の展望

気象庁によると、この異常な晴れ続きは8月中旬ごろまで続く可能性があるとの予報。
お盆あたりにようやく一雨くるか?といった程度で、いまだ予断を許さない状況です。

秋以降、天候が回復しても、

  • 「登熟期(お米がふくらむ時期)」に再び猛暑
  • 「収穫期」に台風が直撃

などの懸念もあり、2025年の稲作は本当に難しい年になりそうです。


まとめ:いま「水」をめぐる農業の緊張が続いている

水は、当たり前にあると思っていた資源。
でも、こういう年になるとその大切さが身に沁みます。

農家さんの努力に支えられながら、私たちの食卓に届いている「お米」。
今年の水不足が、どれほどの影響を与えるのか――これからの動向をしっかりと見守っていきたいと思います。

そして雑草も、こうした気候変動に応じて動いていきます。
また別のコラムでは、「水不足の年に増える雑草たち」なんかも紹介できたらと思っています。


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