はじめに:雑草の名前、ちゃんとわかりますか?
雑草に興味が湧いたとき、まず知りたくなるのが「この草、なんて名前?」という素朴な疑問。
でも図鑑は難しそう、見分け方もわからない…そんな方にぜひおすすめしたいのがこの一冊です。
今回ご紹介するのは、雑草の入門書であり、雑草好きにとってはバイブル的存在ともいえる書籍、
**稲垣栄洋さん著『散歩が楽しくなる雑草手帳』(東京書籍)**です。
雑草の世界への“最初の一歩”にぴったりの本
この本は、ただの植物図鑑ではありません。
100種類の身近な雑草を、写真・基本情報・雑学・コラム・キャッチコピーなど多角的に紹介しており、
■ 雑草を知りたい初心者
■ 散歩をもっと楽しみたい人
■ 雑草の魅力を深く味わいたい人
すべてにおすすめできる一冊です。
手に取りたくなる!かっこよくて携帯しやすいデザイン
『雑草手帳』は、新書より少し小さい“手帳サイズ”。
上品な緑のカバーに白の装丁が映え、まるでカフェに似合うデザイン雑誌のような美しさ。
「常にバッグに入れて持ち歩きたい」
そんな気持ちにさせてくれる、雑草図鑑らしからぬおしゃれなルックスです。
私も、高校時代は、通学カバンに入れて持ち歩いてました!!
内容の正確さと分かりやすさが両立している
農学博士である稲垣さんが執筆しているため、情報の正確性・信頼性は抜群。
それでいて難解ではなく、初心者でもスッと理解できるやさしい文章で構成されています。
三段階表示で“雑草の特徴”がパッと見てわかる
この本が素晴らしいのは、実用性の高さにもあります。
各植物には、
- 見つけやすさ
- 花の美しさ
- しつこさ(繁殖力・抜きにくさ)
といった情報が三段階表示アイコンで表記されています。
→ パッと見で判断できるので、草刈りや観察にもすぐ活かせる構成です。
写真が豊富&判別しやすい構成
それぞれの雑草には、鮮明な写真付きで解説されており、
葉の形・花の色・全体の姿が一目でわかるようになっています。
実際の観察や草刈りの際にも、「あ、これこれ!」と現場での識別に使える内容になっています。
キャッチコピーが秀逸で、読むだけで楽しい!
この本の特徴の一つが、各ページ右上に書かれているユニークなキャッチコピー。
たとえば…
- マンネングサ:「なかなか枯れない 雑草界のターミネーター」
- ブタクサ:「ブタ呼ばわりは誤解だった」
この一言があるだけで、「もっと知りたい!」という気持ちが湧いてきます。
「秘密の話」ページが実用的かつ面白すぎる!
各植物の左側には、「秘密の話」というミニコラムが4項目ほど書かれています。
この内容がまた実用的かつ驚きの連続!
たとえば…
- カタバミの秘密:
>「10円玉を磨くとピカピカになる」
実際に試してみたら、本当にピカピカになりました。
こうした雑草の“隠れた使い道”や歴史が、全100種すべてに紹介されています。
巻末の雑草コラムがとにかく深い
巻末には20ページにわたる“雑草学コラム”が収録されており、
これがまた名文のオンパレード。
特に心に残ったのが以下の内容:
- 「雑草は弱い」
→ 雑草は過酷な環境でしか生き残れないからこそ、逆境に強い
→ **“逆境を味方につける生き方”**を教えてくれる - 草むしりをすると草が増える?
→ 地表が攪乱(かくらん)され、より強い雑草が生える原因になるという“目からウロコ”の話 - 理想的な雑草とは何か?
→ 雑草の繁殖戦略から、環境との共生を考える深い内容
雑草をただの“敵”ではなく、自然界の一員としてどう向き合うかを考えさせられます。
雑草初心者から家庭用にまで、全員におすすめ!
この本は単なる“雑草図鑑”にとどまらず、
知識・楽しさ・実用性・哲学までぎゅっと詰め込まれた一冊です。
- 散歩のお供に
- 草刈り前の確認に
- 雑草を知る最初の一歩に
どんな方にも、「あってよかった」と思える良書です。
書籍情報
書名 | 散歩が楽しくなる雑草手帳 |
---|---|
著者 | 稲垣 栄洋 |
出版社 | 東京書籍 |
定価 | 販売サイトで確認 |
発行 | 2012年 |
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まとめ
『散歩が楽しくなる雑草手帳』は、
**「雑草をもっと知りたい」「名前を調べたい」「楽しく観察したい」**というすべての人におすすめの雑草図鑑です。
デザイン性・情報の正確さ・面白さ・実用性を兼ね備えた、まさに雑草界の名著。
ぜひ一度、あなたの手元にもこの“草のバイブル”を置いてみてください。
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