はじめに:農業の未来が気になっているあなたへ
こんにちは。私は現在、福井で農業を学んでいる大学生です。
将来は農業に関わる仕事に就こうかと考えているのですが、その中でふと気になったのが、**「農業の未来はどうなっていくんだろう?」**という疑問でした。
日本の農業は今まさに大きな転換期を迎えていて、高齢化・人手不足・担い手不足といった課題が深刻です。
調べていく中で、「農業Xデー」という言葉にも出会いました。
この記事では、私自身の調査と学びをもとに、農業の現状と、Xデーとは何か?そして私たちにできることについてわかりやすく紹介していきます。
農業の現状:進む高齢化と担い手不足
日本の農業を支えているのは、今もなお高齢の方々が中心です。
- 農業従事者の平均年齢:67.9歳(2023年農林水産省調べ)
- 65歳以上の農業従事者の割合:約7割
- 新規就農者のうち40歳未満は全体の約20%ほど
つまり、日本の農業は**「今がギリギリ成り立っている状態」**とも言えます。
また、農家数そのものも年々減少しており、10年後には農業をできる人が一気に減るのでは?という危機感を抱いている研究者や行政関係者も多いのです。
農業Xデーとは何か?
「農業Xデー」とは、簡単に言えば、日本の農業が限界を迎える日のことを指します。
農家の高齢化や後継者不足が進みすぎて、「農業をやる人がいなくなる」日が、将来確実に訪れるという警告的な言葉です。
Xデーの背景にある問題
- 農家の引退が急速に進む
- 新しく入る人が少ない
- 耕作放棄地が増加している
- 食料自給率が低下している
このまま対策が取られなければ、**「国内で食べ物を作る人がいなくなる」**という最悪のシナリオも現実味を帯びてきています。
Xデーはいつ来るのか?
明確な「日付」が定められているわけではありませんが、多くの研究者や報道では、
- 2030年前後には深刻な農業人材の崩壊が起こる可能性がある
- 2040年頃には多くの地域で農業が維持できなくなる可能性も
と指摘されています。
つまり、「遠い未来の話」ではなく、私たちの世代が生きているうちに、農業が崩壊する危機があるということです。
それでも農業の未来はなくならない
ここまで読んで「農業、やっぱりやめたほうがいいのでは…」と思った方もいるかもしれません。
でも私は、実際に農業を学び、現場で農家さんと関わる中で、**「危機があるからこそ、自分たちが関われる余地がある」**と強く感じました。
なぜなら、今まさに農業界では、次のような新しい流れが生まれているからです:
1. スマート農業の普及
ドローン、AI、センサー、ロボットといったテクノロジーで作業を省力化する動きが加速中。
若手や未経験者でも入りやすい仕組みが少しずつ整いつつあります。
2. 6次産業化・直販モデルの拡大
生産→加工→販売までを農家自身が行う6次産業や、**SNSやネットショップを使った“個人農業ビジネス”**の事例も増加。
「稼げる農業」を目指す若手も増えてきています。
3. 就農支援や移住サポートの充実
国や自治体による補助金や研修制度が整備され、未経験でも挑戦しやすい環境が少しずつ広がっています。
福井でも、地域ぐるみで若手を育てようという空気を感じることがあります。
農業Xデーを防ぐには、誰かが始めなきゃいけない
正直に言うと、私も将来農業に進むことに迷いがあります。
でも、「農業の未来がどうなるか気になる」という気持ち自体が、次の行動への第一歩なのかもしれないと思っています。
- 農業を知る
- 現場を見る
- 自分に何ができるか考える
それが、Xデーをただ「怖い未来」にしないための一歩だと思うのです。
よくある質問(FAQ)
Q. 農業Xデーって本当に来るの?
→ 現時点では仮説の段階ですが、現場の高齢化や人手不足を考えると、現実になる可能性は十分あります。今から対策を取ることで変えられる未来でもあります。
Q. 若者でも農業に参入できますか?
→ できます。特に国や自治体が用意している就農支援・研修制度・補助金を活用すれば、未経験でもスタート可能です。
Q. 今から農業を学んでも遅くない?
→ むしろ今がチャンスです。農業界は変化の真っ只中で、若手の活躍が本当に求められています。
まとめ:Xデーは“終わりの日”じゃない。始めるためのきっかけかもしれない。
農業Xデーという言葉には、たしかに不安や危機感があります。
でも、私たち若い世代がその現実を知り、関わることで、未来はきっと変えられると思います。
農業がなくなるんじゃなくて、農業の形が変わる時代に来ているのかもしれません。
その変化のタイミングで、何かを始められたら——きっと面白いことになるはずです。
興味を持った今こそ、小さな一歩を踏み出すチャンスかもしれません。
この記事が、農業に関心のある方、将来に迷う方のヒントになれば嬉しいです。
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