農業のサイトや本を見て、こんなふうに思ったことありませんか?
- 「10a(10アール)って何や?」
- 「10aあたり80kgとか言われても、結局何袋まけばええの?」
- 「16-10-14って書いてる肥料、どれに合わせたらいいんや?」
正直、最初は意味わからんですよね(笑)。
でも大丈夫!この記事を読めば、
施肥量の数字を見ただけで、実際どれだけ肥料を使えばいいか、しっかり分かるようになります。
さらに今回は、
**プロ農家が現場でやってる「施肥設計のリアルな流れ」**も一緒に紹介!
これ一記事で、初心者から上級者まで対応できる「完全版」になっています。
まず「10a(10アール)」って何?
ざっくり言うと、
**10a=1000㎡(平米)**です!
- 10m × 100mでも
- 20m × 50mでも
面積が合計1000㎡なら、それが10a(10アール)です。
つまり、農業の資料に「10aあたり80kg施肥」と書いてあったら、
1000㎡に対して肥料を80kgまきましょうってこと。
肥料袋に書いてある「16-10-14」って何?
これは肥料に入ってる栄養素の割合です。
- 16=窒素(N)16%
- 10=リン酸(P)10%
- 14=カリウム(K)14%
つまり、20kgの肥料袋なら、
- 窒素が3.2kg
- リン酸が2.0kg
- カリウムが2.8kg
入ってる計算になります。
ポイントは、
肥料袋の重さ=栄養分ではない!
ってこと!
袋の重さの大部分は「砂みたいなベース材料」なんです。
実際の施肥量の決め方【やさしい流れ】
ステップ①:育てたい作物の標準施肥量を調べる
例)ナスなら
- 窒素(N)80kg/10a
- リン酸(P)35kg/10a
- カリウム(K)45kg/10a
みたいに決まってます。
農林水産省や県の「施肥基準」で調べるか、
地元のJA、農協、肥料屋さんに聞くのもアリ!
ステップ②:自分の畑の広さに換算する
たとえば、
畑が「幅1m × 長さ4m=4㎡」なら、 4㎡÷1000㎡=0.0044㎡ ÷ 1000㎡ = 0.004
つまり、10aの0.004倍の施肥量でOK!
たとえば窒素80kgなら、 80kg×0.004=0.32kg=320g80kg × 0.004 = 0.32kg = 320g
窒素を320g入れたらいい、ってわけ!
ステップ③:肥料の成分に合わせて肥料量を決める
使いたい肥料が「16-10-14」だった場合。
窒素16%なので、
- 100g中、16g窒素
- 1kg中、160g窒素
だから、
320g窒素が欲しいなら、 320g÷0.16=2kg320g ÷ 0.16 = 2kg
つまり、2kg肥料をまけばOK!
めっちゃシンプルですよね。
【ここから少し詳しく】プロ農家がやってる施肥設計の流れ
もうちょっと実戦的に行くと、
プロ農家はこんなふうに施肥量を設計してます!
1. 土に最初から入っている栄養を引く
実際の畑では、すでに堆肥や苦土石灰、ようりんなどを撒いていることが多いです。
例えば:
- 今年の堆肥と石灰施肥で、窒素11.8kg/10a、リン酸10.4kg/10aは入ってる
- だから、新しくあげる量は「基準からこれを引いた分」だけにする
この考え方がめちゃ大事!
2. 基肥と追肥に分ける
- 最初にまとめて入れる「基肥」
- 育成途中で追加する「追肥」
基肥は6~7割ぐらい、
追肥は残りの3~4割を見積もっておきます。
追肥は「花が咲いたとき」「実が付き始めたとき」にパラパラやるのが基本!
3. 窒素を基準に肥料量を決める
リン酸やカリウムは多少ズレてもそんなに大事故にはなりません。
でも窒素だけはズレると成長が止まったり、実がならなかったり、病気になったりします。
だから、
窒素に合わせて肥料量を計算する!
これが鉄則です。
↓↓↓↓肥料の役割については、こちらの記事で詳しく解説しています。↓↓↓↓
【初心者向け】肥料の三要素とは?窒素・リン酸・カリウムの役割をわかりやすく解説!
【実例】ナスを畑に植える場合
畑面積:4㎡(幅1m×長さ4m)
使う肥料:そ菜3号(16-10-14)
ナスの基準施肥量:
- N:P:K=7:7:6の比率で必要
- 窒素が140g欲しい
そ菜3号(窒素16%)を使うなら、16%は0.16と表し計算すると….
140g÷0.16=875g
つまり、875gまけばOK!
ちょっとオーバーするけど、リン酸やカリウムの多少のズレは気にしなくて大丈夫です。
【超まとめ】施肥量計算はこう覚えよう!
✅ 畑の面積を㎡で出す(幅×長さ)
✅ 10aあたりの標準施肥量を面積に応じて縮小する
✅ 肥料の「%」をもとに逆算する
✅ 基本は「窒素に合わせる」でOK!
数字にビビらず、「まず窒素!」だけ覚えたら大丈夫!
【よくある疑問Q&A】
Q. 10aっていつも覚えられへん…
10m×100mです!忘れたら調べましょう。
Q. 肥料の袋に書いてる数字が違うときは?
窒素の%を見て、窒素基準で肥料量を決めればいい!
Q. リン酸やカリウム足りなくなる?
多少ズレても、基本的に大きな問題にはなりにくい。
どうしても心配なら、あとから少量追肥すればいい!
この記事を読んだあなたへ
次から農業サイト見たときに
「10aあたり80kg」とか
「16-10-14」とか見ても、
「はいはい、窒素で割って計算やな!」
ってスッと分かるようになります!
もう怖くないです。
自分の畑にぴったり合った施肥、ぜひ実践していきましょう!
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